2010年1月8日金曜日

コカコーラの秘密

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今日は「人が言うことと、実際にすることは必ずしも一致しない」
というお話をします。

あなたは、コカコーラの味がかつて一度だけ変わったことをご存知でしょうか。

1983年のコカコーラUSA社の調査において、
「あなたの好きな飲み物はなんですか?」という質問に対し、
ほとんどのアメリカ人は「コカコーラ!」と答えました。

しかし、「今あなたの冷蔵庫にある飲み物はなんですか?」
という質問に対しては、

答えは「コカコーラ」「ペプシ」「他の炭酸飲料」など票が分かれました。

当時のコカコーラUSA社の市場調査における責任者であるロイ・スタウトは、

「我々は他社の2倍の自動販売機を持ち、
小売店の販売スペースも他社よりも広く、
広告にも多大な予算を費やしているし、
販売価格も競争力のある値段だ。

では、なぜ我々のマーケットシェアは落ち込んでいるのか?
もしかしたら味に問題があるのかもしれない」と、考えました。

その意見に当時のコカコーラUSA社の社長であるブライアン・ダイソンも同意し、
途方もない時間、技術、予算を費やした結果、

「新しい」「おいしくなった」コーラが1985年に発売されたのです。

しかし、コカコーラ社はアメリカ人の「コカコーラ」に対する愛情を、
考慮に入れていませんでした。

多くのアメリカ人はその「ニューコーラ」と名付けられた製品を、
飲んでみる前から否定的に判断しました。

ニューコーラが、何千種類もの味の中から選びぬかれ、
試飲テストでは大多数の人が「ニューコーラの方がおいしい。
買うならニューコーラだ」、と答えたにも関わらずです。

消費者は味で飲料を選ぶのではありません。

上手にマーケティングされた製品を買うのです。

コカコーラが最初に発売され、100年以上が経つ中で、
コカコーラは星条旗のようにアメリカの象徴となり、

本家の「コカコーラ」だけが「本当のコーラ」だと、
アメリカ人の頭の中に刷り込まれてしまったのです。

ニューコーラは、発売からたった3ヶ月で販売を終了し、
「あれはもしかしたらアメリカ人に古き良きコカコーラの味を
再認識させるための、コカコーラ社の陰謀だったのでは?」

と話題になったほどですが、コカコーラ社にそんな意図はなかったようです。

経営者は「人が口で言うことと、実際に行うことは必ずしも一致しない」
ということを、頭に入れておかなくてはいけません。

そして数字だけを頼りにするのではなく、
時代や、人々のニーズを総合的に考慮に入れた上で
経営判断をしなくてはなりません。

「ニューコーラ」という物は、コカコーラ社がいわば

「右脳を使わずに、左脳だけを使ってつくった製品だった」といえます。

あなたも表面上の数値だけにとらわれず、
「右脳」を使った創造的な判断をすることができているでしょうか?

顧客の感情をベースにビジネスを考える。
これが最も重要です。

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