2012年4月8日日曜日

私の母は今老人ホームにいます。

いろいろ理由があり、自宅で見れないからです。

「儲けてばかりで母親を見ることもできないのか!」
そう言われればその通りです。

私には兄がいて、兄は、依然勤めていた会社の倒産のあおりで
多額の負債を背負い、自己破産しました。

そのことについて一言の泣き言も言わなかった兄には頭が下がります。
そして、私を救うことに全力で立ち向かってくれました。
「俺はいい、お前だけは駄目にならないでがんばってくれ」


その言葉に救われ、死に物狂いで働いた5年半でした。


しかし、その兄にお礼の一言も言っていません。
また、母親と一緒に暮らすこともしていません。


どんなに成功しようと、これでは駄目な人間です。
言い訳になるかもしれませんが、事情があるのです・・・


私の家族は、小さいころ父親が蒸発し、3人で暮らしてきました。
とても貧しい暮らしでした。


しかし、母が明るい人で、また、兄もしっかり者でしたので、
私は二人に頼り、甘えていました。兄は小学生のときから
新聞配達や、土方の仕事をして、家計を支えてくれました。


私も牛乳配達などしましたが、とても兄の働きには及びません。


長野の35年前ほどはとても寒くて、マイナス15度くらいになります。
鼻水も、汗も凍るのです。


朝、5時になると、ひとりで私たちを起こさないように、


新聞を受け取りに出かけていきました。

そして、2時間ほどで配り終え、何事もなかったかのように帰ってきていました。
よく見ると手はひび割れて、顔は真っ赤・・・「お兄ちゃん大丈夫?」と聞いても、
「心配すんな。大丈夫だ」と明るく返事をして、私を抱きしめてくれました。


私は母親と仲が悪く、わがままだったため、いつも喧嘩をしていました。


母は兄に愚痴をいい、何でお前はいい子なのに、秀信はだめなんだ・・・
とものさしでたたかれたことも何回もありました。

今思えば、私がわがままだったのです。
母と、兄に苦労をかけっぱなしでした。
それで、今の私があります。


しかし、何のお返しもできていないのです。


・・・・・・・・・


自らが成功したように、あなたにも成功して欲しいと思っています。


しかし、私がしてきたような、家族への仕打ちをして欲しくありません。
仕事に打ち込むとどうしても、家族関係が壊れていくことがあります。


それでは本末転倒です。


家族の幸せがなければ、仕事でどんなにがんばっても
意味がないのです。

家族を大切にしない私が言うのは変かもしれません。
儲けるだけのために働くほどむなしいことはないです。

どうか、私の二の舞を踏まないでください。


下の子は「お父さん、お父さんの読んでいる本でいい本ない?
お父さんが進める本を読みたい」と言ってくれました。


私は、天道荒太の”永遠の仔”を手渡しました。


俺が読んでよかった本を読みたい・・・うれしかったです。


仕事がうまくいかなくて、八つ当たりで気に入らなくて
殴ったことも何度もあるのに・・・
私はごめんねと心の中で謝りました。


・・・・・・・・・

お金儲けも大切です。


だから、初めにその方法をなんと言われようと教えたいのです。
でも、大切なのは、お金儲けではありません。


大切なことなので、恥をさらしてお話しました。







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